医療と教育についてのCOVID-19 オート・エスノグラフィ

私たちにできること。それは「記録」に残すこと。

主な活動

1.    経験を記録する

  • 共に記録する(ダイアローグ):Zoomなどを用いたオンライン・ミーティング(1名から4名)で、ファシリテーターとともに自らが経験・観察したこと、またそこで考えたことについて話し、そこから記録を作成します。
  • 一人で記録する(モノローグ):1,000字程度で自らの経験や観察について記録します。
  • いずれも、匿名で参加することができます。


2.    ワークショップの開催

  • 記録(経験)の意味の探究を目的として、特定のテーマや対象を設定しての双方向的なコミュニケーションの場です。



趣旨


  この取り組みは、医療と教育の当事者である医療者、医療系学生、教育者が、COVID-19をめぐる葛藤や困難の経験、日常生活での観察などを記録し、その意味を考えることを目的とするものです。

  COVID-19は、一方では、長年社会が抱えてきた問題をより先鋭的な形で浮き彫りにし、他方では新しい連携や実践の可能性を作りだしています。

  見通しが不透明な状況において、私たちの日々の生活圏のなかで経験・観察したことについて記録し、その意味を考えることは、前向きに「これから」を構想し、新しい時代に移行する上でとても重要であると考えています。

そこで、この取り組みでは、オート・エスノグラフィの考え方に基づき、医療と教育についての経験や観察を記録し、それについて話し考える場をつくりたいと考えています。

特に医療者や医療系学生、医療教育者に、「次の一歩」を踏み出すための場の一つとしてご活用いただければ、嬉しく思います。

英語ページ

英語ページでは、海外に住む私たちの友人、日本に住む留学生・海外研究者・教育者のCOVID-19についての経験を共有し、それをリソースとして医療系学生・教育者が考え・学ぶための場を作っています。重要と思われるものは、翻訳もしています。日本の方もご参加いただけます。本ページトップの「English」からアクセスできます

私たちについて

   このプロジェクトは、柴原真知子(英ケンブリッジ大学大学院教育学研究科博士課程、現在、地域枠の調査のため帰国中)、池尻達紀(研修医)、外山尚吾(京都大学医学部医学科6回生)を始めとする有志らが運営するものです。私たちは、これまでも対話をベースとした医学教育実践に共に取り組んできましたが、「COVID-19がもたらす混迷の中で、自分や他者が前向きに一歩を踏み出す場がつくれないか」と考え、新たな取り組みをスタートすることとしました。2020年6月に立ち上がり、話し合いとパイロット(試行的実施)を経て、2020年7月にホームページを設置しました。なお、本ホームページは、「人と医療の研究室」(代表・池尻)が開設したものを大幅に改編したものです。