共に記録する(ダイアローグ)

  共に記録する(ダイアローグ)は、匿名性を担保した上で、少人数でCOVID-19に関して経験・観察したことについて話し合う場です。具体的エピソードを共有するだけでなく、その意味についても話し合うことで、COVID-19から私たちは、医療・教育・社会について何を理解すべきかを探ります。対象は、主に医療系学生・医療者・医療教育の教育者の方々です。参加者は1名から最大4名で、クローズドのオンライン・セッションとなります。希望に応じて、匿名で参加することもできます。

進め方

1. はじめに
   開始にあたって、参加者がセッションに期待することをお聞きします。個人的記録のため、他者との共有・共有のため、個人またグループの継続的記録のためなど、目的はそれぞれに異なります。ファシリテーターは、録画や録音はしませんが、メモを取ること、また守秘義務や匿名性についても確認します。
2. 経験を共有する
   COVID-19に関して、経験・観察してきたこと、そこで考えたことをを共有します。例えば医療系学生であれば、以下の点について話します。

  • 大学生活はどのように変わりましたか?どのような問題が生じていますか?
  • COVID-19を受けて、医療や社会についてどのようなことを考えるようになりましたか?
  • 将来の医療者としての仕事について、どのような不安をもっていますか?

3.経験の意味を考える
   オートエスノグラフィでは、私たちが個人的に経験することは、社会的・歴史的文脈によって形成されたものだと考えます。この考え方をヒントに、私たちの経験は何を意味しているのかを探ります。例えば、自分の経験は、他者とどのように共通・相違しているか、どのような仕組み、制度、価値観と関わるものか、問題と感じることは、なぜどのような文脈で生じているのか、について考えます。

4. 次に繋げる

  セッション中に取ったメモを元に、ファシリテーターは匿名化した記録を作成します。参加者の希望に応じて、参加者に返却する、継続的に記録する、他者と共有するなどの可能性を話し合います。

参加するには

対話セッションは、主に医療系学生や医療者、教育者を対象に、クローズドで行なっています。1名から最大5名でご参加いただけます。参加希望は、こちらよりお願いします。

活動紹介:医学生によるCOVID-19オート・エスノグラフィ

(いがいがプロジェクト)

複数の医学生からなるチームが、他の医学生にコロナに関する経験や観察について、対話をしながら記録する取り組みをしています。詳細は、以下のリンクからご覧になれます。